2021/10/01
スポーツ障害~下腿コンパートメント症候群

もう9月も終わり、残すところ今年もあと3ヶ月ですね。これからますます秋が深まっていきますね。今回もスポーツ障害についてご紹介します。

下腿コンパートメント症候群

原因

下腿コンパートメント症候群とは、コンタクトスポーツなどで蹴られる、タックルなどを下腿に受け強く打撲する、交通事故などによる打撲、骨折、脱臼などをきっかけに起きます。その障害に伴い出血などで下腿の組織内圧が上昇して、筋肉内細動脈の血行障害を引き起こし、筋腱神経組織が壊死に陥る障害です。1度組織が壊死に陥ると、機能障害は永久的になるため初期の迅速な判断が重要です。全身では特に下腿に好発します。下腿は筋膜などで4つの小さい区域にコンパートメント(区画)されているため、内圧が上昇しやすいです。

下腿のコンパートメント(区画)は強い筋膜によって、4つに分けられています。

①前方 前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋

②外方 短長腓骨筋

③浅後方 腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋

④深後方 後脛骨筋、長母指屈筋、長趾屈筋

から成り立っています。

症状

各部位での疼痛、腫脹、圧痛、硬結、運動時痛、コンパートメント内にある神経麻痺による知覚麻痺、他動的運動障害、他動的運動時痛を認めます。

①前方コンパートメント障害は最も頻度が高く、疼痛・腫脹・圧痛は下腿前外側にあり、深腓骨神経領域の知覚障害(第1、2足趾間)、筋力低下は足関節背屈(前脛骨筋、趾伸筋)にあり、他動的運動時痛は足関節と足趾の底屈時に存在します。

②側方コンパートメントでは圧痛は外側にあり、浅腓骨神経領域(下腿外側)の知覚障害、足関節外返し(長短腓骨)で筋力低下、足関節の内返しで他動的運動時痛、が出現します。

③浅後方コンパートメントでは圧痛は後方(ふくらはぎ)にあり、腓腹神経領域の知覚障害、足関節の底屈(腓腹筋、ヒラメ筋)筋力低下、他動的足関節の背屈時痛があります。

④深後方コンパートメントでは圧痛は後方(下腿内側)にあり、脛骨神経領域(足底内側)の知覚障害が見られ、足関節の後脛骨筋、足趾伸筋筋力低下、足趾の他動的背屈時痛があります。

診断

内圧の測定は、血圧計や中心静脈圧測定方法を用いた簡便なneedle manometer法で、針を各コンパートメントに刺して計測します。そして30mmHg以上は本症とみなします。レントゲン検査では原因となる骨折や脱臼の有無を確認できます。MRIでは血腫の有無を確認できます。

好発スポーツ
急性
スキー、ラグビー、バスケットボール
慢性
陸上長距離、サッカー

治療

急激な疼痛や腫脹、変形がある場合は直ちに病院医療機関に搬送しましょう。応急的には局所の固定、挙上、アイシングなどのRICE処置を行います。上記コンパートメント症候群の症状に、骨折などの原因を把握して対処します(骨折の整復など)。内圧が50mmHg以上の場合は手術適応で、30mmHg以上が数時間経過する場合はコンパートメントの筋膜切開術(内圧を低下させる)を考慮します。切開した皮膚、筋膜は開放のままにしておきます。  慢性例では前脛骨筋や腓腹筋、腓骨筋などのストレッチを含めた練習前後の管理を十分にして、エキセントリックな筋力訓練は避け、コンセントリック筋収縮筋力トレーニングを中心に行います。術後は、約1ヵ月でランニング復帰をメドとします

予防

コンパートメント症候群は、打撲や筋挫傷などの外傷から徐々に進行して発生します。処置が遅れると、神経や筋に不可逆性の変化をきたす恐れがあります。コンパートメント症候群予防のためには、原因となる外傷の応急処置を的確に行い、早期治療が大事になります。

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