2019/02/01
手足の痛み、脱力感、それって首が原因かも…

『頚椎症』というものをご存じでしょうか?

頚椎症(頸椎症)とは、加齢によって椎間板などの頚椎構造に変性が生じ、頚椎を通る神経が圧迫されることでさまざまな症状が引き起こされる病気です。

頚椎症は、障害を受ける神経の部位によって、脊髄症脊髄症と神経根症に分けられます。どちらも50歳以上の男性に多く、男性は女性の約2倍とされています。

 

さまざまな神経症状が引き起こされますが、軽度なものから日常生活が困難なほどのしびれや痛みが現れるものもあります。

首は、7つの頚椎という骨が上下に連なって構成されており、それぞれの頚椎の間には椎間板というクッションのような役割をする組織があります。7つの頚椎には神経が通っており、脊柱管という真ん中の太い管を通るものが脊髄、脊髄から椎間孔(ついかんこう)という穴を通って左右の腕に分岐するものを神経根といいます。

 

椎間板はコラーゲンが豊富で弾力性のある組織ですが、10代後半から水分が失われ、徐々に変性していきます。その結果、椎間板が徐々に潰れたり、膨隆したりします。椎間板が付着している頚椎の縁も一緒に押し広げられて縁の尖った骨棘こつきょくが形成されます。また、脊柱管を支える靭帯は加齢によって厚くなり、脊柱管全体が狭くなります。

 

このような頚椎の変性によって脊髄が圧迫されるものを頚椎症性脊髄症、神経根が圧迫されるものを頚椎症性神経根症と呼びます。

 

○頚椎症性脊髄症

大きくなった骨棘が脊柱管の中に飛び出して脊髄を直接圧迫したり、靭帯が厚くなることで脊柱管が狭くなり、中を通る脊髄を圧迫したりすることが原因です。

 

○頚椎症性神経根症

椎間板の変性や骨棘の形成によって、椎間孔が狭くなり、神経根を圧迫することが原因です。

頚椎症の症状は、圧迫される神経の場所によって異なります。

脊髄が圧迫される場合には、圧迫点より下位にある神経の傷害が起きるので、首から下肢の広範囲に症状が引き起こされます。また、基本的に症状は左右両方に起こり、主な症状は、しびれや痛み、脱力感などですが、重症な場合には歩行困難や膀胱直腸障害などを生じることがあります。

 

一方、神経根が障害される場合には、首と肩のコリや痛みの他に、その神経根が支配する部位にのみ症状が起こります。腕や指先のしびれ、痛み、脱力感などが出現し、重症な場合には麻痺まひがみられることもあります。

また、通常は脊髄から左右に分岐する神経根の内、片側のみが障害されるため、症状も片側のみに現れます。

手足に症状が出ていても、どちらも原因は『首』なのです。手足を揉んでも擦っても治りません。

当院の頚椎症に対する治療目的は、現在身体に出ている痛みやしびれなどの症状を消失・軽減させること、頚椎症を発症させる以前の身体の状態に可能な限り戻すこと、体質を改善させて症状を再発させないことです。当院独自の治療法で改善に向かっている方が多数いらっしゃいます。

 

気になる方は、是非お問い合わせください。

みやび整骨院 摂津院

大阪府摂津市千里丘東3-2-21

072-622-1131