2018/01/29
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スポーツで起こる腰痛症について

バレーや野球などに多く起きる腰痛症ですが発症は急性のもの(腰部捻挫、打撲など)と慢性のもの(原因がよくわからないまま腰痛が発症する、再発性も含む)があります。

主な原因としては、
①スポーツ活動により強い力が腰部に加わることで、腰部椎骨を支えたり、各方向へ動かす筋肉、筋膜、腱、靭帯などが部分的な損傷や炎症が生じます。これは急性腰痛症と考えられます。

 

②これらの軟部組織の損傷が起こった状態で過度なスポーツ活動を続けることで筋疲労によっても腰痛症は起こります。局所的な血行障害が起こり、特にハムストリングスや腰仙筋に血液がいきにくくなり、疼痛を発生します。

 

③腰仙部の軟部組織の小さな外傷、炎症が時間や日にちが経つにつれ、拘縮、筋弱化などがすすみ、局所的な血行障害とともに脊髄神経を刺激し、腰痛が起こりやすくなります。

 

②、③、は慢性的に起こる原因不明の腰痛症と考えられます。
一般的に腰部の圧痛、運動痛、腰椎の運動制限が認められますが、神経学的な異常はみられないです。
しかし、腰痛に関しては他領域の疾患が考えられるため、原因不明のものに関しては注意が必要です。
脊柱、とくに腰部を酷使するスポーツでは、正しい姿勢・動作の保持が大切です。また肥満は腰部に過負荷をもたらし、腰椎と骨盤のリズミカルな動きを制限して腰部障害をもたらします。
ハムストリグスの拘縮も腰椎・骨盤リズムの不調をもたらし、代謝的に働く腰仙筋の過労が加わり腰痛を引き起こします。
スポーツ活動においてハムストリングスのストレッチングや腹筋群の筋力強化、肥満の防止が重要な予防になります。